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バイト体験談 [いろいろな話題]

私のバイト体験談をひとつ。

それは、私が学生時代19歳のとき、
洋服販売の夏休みだけの短期のバイトをしたときの話。

私が配属された店の店長は若干21歳だった。

レディースあがりで、大変複雑な家庭環境
で育った・・・と、彼女は言った。

店長は21歳だけど、すごい落ち着きを持っていた。

彼女は、いつも冷めた目をしていて、クールで
でも、ちゃんと仕事はこなし、仕事ができる人だった。

レディースあがりだけあって、
あくまでもクールに面倒見がよく、私はよくレジの
打ち間違いなどのミスをクールに助けてもらった。

・・・・かっこよかった。

そんな店長の彼氏は30歳も年上のおじさんで何人も子分を
引き連れてやってくるヤクザの組長さんだった。
このヤクザのおじさんが来るときは本当に怖かった。

おじさんは気を使ってお客の少ない、いつも、
午前中に来て店長への差し入れだけおいて、さっさと
帰って行った。

このおじさんから有名店の菓子を差し入れして
もらったことがあったが、おじさんがわざわざ手渡しでくれた
菓子を持つ手の指には、小指がなかった。

「ひゃぁぁぁぁーーーー!」と言う声にならないオタケビを
一生懸命飲み込みながら、その菓子を受け取る
私の手は震えていた。

私は、ここで、はじめて違う世界の人種を見たのだった。

一方、店長は、びびりまくる私を見ながら、
「同じような環境で育った奴同士がくっつくんだよ。
あの人も私も似たもの同士なんだよ」とクールに言った。

極道の妻たちみたいな貫禄だった。

その後、夏休みが終わり、同時にアルバイトも終わった。

店長は、バイト最後の日、私をファミレスに誘ってくれて
おごってくれた。そして、私にブランドのポーチをくれた。

彼氏の組長のおじさんが差し入れを良く持ってきてたのも
「学生さんのアルバイトさんが入ったから・・・」と
私のために店長が催促してくれていたことも、
おじさんの子分からあとから聞いた。

私は、クールにいつも私のミスを助けてくれて、
そんな表に出ない心遣いをしてくれる店長と
出会えて、おまけに最後にそんなプレゼントまで
くれて・・・感動のあまり私はファミレスで泣いてしまった。

店長は、黙って私が泣くのを見ていた。

ずーっとダサダサの普通の学生だった私は、
もし店長と同じ学校だったとしても、
きっと学校ではレディース系だったはずの店長と
交流する機会はなかっただろうと思う。

このバイトした店で出会えたからこそ、
店長のような人と交流ができたのだった。

そのあと、私は学校を無事卒業し、就職し、転職も
したけど、この時出会った店長のような上司に
会うことはなかった。

若干21歳の、素晴らしい上司でした。

私のアルバイトの良い思い出です。

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